今年もあとわずかとなりました。
今年は新型コロナウイルスにより、大きな影響を受けた年でした。日本塩業研究会も、総会を予定していたのですが、延期を余儀なくされました。この間、継続的に実施していた例会活動も中止にしている状況です。また、本研究会の生みの親である加茂詮先生が亡くなられました。
残念なことが続いた一年でしたが、逆に新たな一歩を踏み出すチャンスにしたいと思います。
グローバル化の問題が社会をにぎわしていますが、他方でローカルの側面が見直されつつあります。赤穂市は「『日本第一』の塩を産したまち 播州赤穂」として日本遺産に認定されました。他にも、塩田遺跡などが各地の文化財に指定されている(されつつある)、という話を耳にします。
私たちの生活や文化を考えるとき、塩の果たした役割は大きく、日本塩業研究会の活動の重要性を再認識した一年でもありました。
本会では各会員の研究活動を反映すべく、例会活動、会誌発刊、ホームページの充実を基礎としつつ、さらなる発展を目指していきます。
来年は飛躍の前の一歩を踏み出したいと思います。
皆さんの積極的な取り組みと参加をお願いいたします。
2020年12月28日
日本塩業研究会代表
落合 功